「ラチェットめがねレンチ」はどんなタイミングで使う?

一般的なコンビネーションレンチやメガネレンチのメガネ部分にラチェット機構による早回しを可能にした「ラチェットめがねレンチ」

作業の効率化を重視するお仕事での使用はもちろん、その使い勝手の良さからプライベーターさんにも人気の工具です。

そんなに使い勝手がいいなら全てのレンチがラチェットめがねレンチになりそうなものですが、そうはならないのが工具の深いところ。。。

そこで今回はラチェットめがねレンチの特徴を振り返りながら、効果的な使い方を探っていきましょう。

あくまで手軽に早回しするための工具

ラチェットめがねレンチを使う目的として「早回しを行う」ことが大前提としてあります。

DEEN ラチェットネガネ(コンビネーション)10mm

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詳細は次項でご紹介しますが工具のラチェット機構に過度な負担を掛けるのはおすすめしないので、基本的には締めていく途中、緩めている途中に、通常のレンチなら何度も差し替えながら地道に回さないと行けないところをネジに掛けたままで回し続けられることで大幅な作業のスピードアップが可能を可能にする工具と考えてください。

ただ単純なスピードアップであれば電動工具やラチェットハンドルといった別の工具の方が早い場合もあります。

そんな工具類とラチェットめがねレンチの大きな違いはサイズ感や重量感です。

ラチェットめがねレンチはソケットなど別の工具を装着せずに直接ネジに掛けられることでクリアランスの少ない作業環境での使用に適しています。

電動工具のようなバッテリーなどの重いパーツも無いので工具本体の軽さもポイントです。

それぞれの工具には適材適所がありますが、早回し作業を手軽にかつコンビネーションレンチやメガネレンチのサイズ感でないと使えない場所で一番活躍できる工具と言えるのです。

本締めはOK?緩めは??

ラチェットめがねレンチのほとんどはその機能を使ってネジを締めていく事(締め切ること)に対応しています。

ほとんどとしたのは「本締め」という部分が重要で、前項で紹介したようにネジの締め方向/緩め方向へ回すことだけであれば問題はありませんが、いわゆるネジを締め切る「本締め」においてはラチェット機構に負担が掛かるため、工具が壊れないようメーカーによって「本締め対応」とは謳われない場合もあります。

もちろん本締め対応可能となっているラチェットめがねレンチも、規定されているネジの締め付けトルク値を超えて締めると破損の原因になるので注意して下さい。(注意・力一杯締める本気締めはダメです)

また緩め方向への早回しですが、既にネジが締まっている状態からラチェットめがねレンチを使用するのは締め切る際よりも負担が掛かるため、壊れてしまうリスクが高まります。

まずはスパナ側である程度緩めてからラチェットめがね側を使って安全な作業を心掛けましょう。

ただスパナ側で固く締まったネジを緩めるのにも不安がある(スパナ側が傷む)ような場合は、片側がスパナではなくメガネ形状になったラチェットめがねレンチもあるので、ネジの締まり具合・必要な力の掛け具合に応じて適切なモデルを採用しましょう。

DEEN ラチェットメガネレンチ12mm

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メガネ部分が入らない作業に

ラチェットめがねレンチを使いたくても使えないシチュエーションもあります。

例えばネジの周りのクリアランス(特にネジの上部)が狭かったり、ネジが他の部品と接近していてラチェットめがねレンチを上からアクセスできないような環境です。

そういう場合は地道にスパナで少しずつ回す必要がありますが、それでも作業スピードを上げたい方にスパナ側もラチェット機構を搭載したラチェットめがねレンチがあります。

TONE 首振クイックラチェットめがねレンチ 10mm

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スパナ部分の内側にスライドする部品があり、レンチを戻す動作がネジから外さずにできます。

これによりスパナと同じくネジ頭を横からアクセスでき、なおかつ早回しも可能になりました。

固く締まったフレアナットを固定側のレンチで緩め、スパナ側で早回しできるモデル。

DEEN J フレア&クイックレンチ 10mm

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TONEと同じくスパナ側に早回しができる機構が組み込まれている。

まとめ

・ラチェットめがねレンチは「ネジの早回し」に用いることを主眼において選びましょう。
・電動工具やラチェットハンドルに対してサイズ感、重量感のコンパクトさで優位です。
・ネジの締め過ぎや固く締まったネジを緩める際のレンチの負担に気を付けてください。