アタッチメントツールの種類と機能 ~後編~

前編は こちら
駆動系工具を組み合わせることで機能を広げるアタッチメント特集の後編は、エクステンションバー等の組み合わせ実例などを交えながらご紹介します。
text:高野倉匡人(ファクトリーギア代表)

エクステンションバー

奥まった所にアプローチする際に必須なのがエクステンションバー。単に延長できるだけではなく、機能が追加されたものも増えています。ここでは機能的なエクステンションバーをいくつかご紹介します。

KO-KEN 3/8SQ オフセットエクステンションバー(3763-125)

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「首振り」と呼ばれるウォブルタイプの先駆者ともいえるのがコーケン。通常の延長として使う場合はソケットを奥まで差し込み、ソケットを少し浮かせれば角度をつけて回すことができます。角度をつけて回す際に邪魔にならないようにシャフト部分を細めにしていたり、根元部分に使い勝手のよいローレット加工があったりと細やかな気配りは流石のひと言です。

SNAP-ON 3/8SQ ウォブルロックエクステンションバー(FXWKL6)

凸部分のすぐ下をスライドすることでソケットがロックされ、首振りタイプの唯一の弱点といわれていた「曲げて使ったときにソケットが抜けてしまう」という問題を解決。軸部分に施されたローレット加工もスナップオンのエクステンションバーの特徴のひとつです。

KO-KEN 3/8SQ フレキシブルエクステンションバー(3762)

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ウォブルタイプよりもさらに曲げて使いたい時や、2段階に曲げたいときなど、名前のとおり“フレキシブル”な使い方ができるエクステンションバー。固着したネジを緩める際の高トルク作業には不向きですが、1本持っておけば助かる時がありそうです。全長300mm。

WERA 3/8SQ ロック付きエクステンションバー(003592)

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凸部分に付いているボタンを押すことによりソケットがロックされ、ジョイントされたソケットを落とさず確実な作業が可能。シャフト部分の黒い箇所は空転するので、ここを手で持って回すことで早回しすることもできます。

KO-KEN 3/8SQ エクステンション変換アダプター(3322AZ-75)

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スペース的に3/8SQソケットの差し込み角の外径が邪魔になってしまう場合に、1/4SQで外径のスリムなソケットが使用できる変換機能付きのエクステンションバー。そのため3/8SQのディープソケットより少し長くなる75mmに設計されています。

SNAP-ON 3/8SQ マグネットエクステンションバー(FXM112)

凸部分の先にマグネットが付いているので、ソケットを差し込むことにより、緩めたネジを保持してくれる機能が付加。手も入らない狭い所では、ネジを一度緩めた後、マグネットで拾うという2段階の作業が一度で行えます。

アングルアダプター

エクステンションバーとの組み合わせはもちろん、アングルアダプターを2個3個と使うことによって障害物をよけながら回せるなどさまざまな発想が生まれてきます。「○○の○○に使えます」という想定されたシチュエーションは特にないので、自由な発想で新しい使い方を発見したい工具です。
DEEN アングルアダプター
DNBA2Z(1/4SQ) 製品紹介ページ

DNBA3Z(3/8SQ) 製品紹介ページ

アタッチメントの組み合わせて面白工具を作る!

前編でも触れましたが、ヘックス、トルクスビスの数が増えたことで1/4SQのアタッチメントが増えています。特にディーンではオリジナリティ溢れる豊富なアタッチメントが用意され、組み合わせ方法は自由自在。アイディア次第で面白い工具がドンドンできます。これも楽しい工具の遊び方のひとつです。

ラチェットスピンナーとビット用ソケットを組み合わせて、スタビドライバーが完成!

ディーンのラチェットリングとビット用アダプターを使って、簡易ラチェットドライバーの完成!
1/4ヘックスのシャンクやビット、そしてタップをスライドヘッドハンドル&ビット用ソケットを装着しTレンチの完成!

この特集は高野倉匡人「工具の本vol.7」の掲載記事をWEB用に再構成したものです。