ラチェットハンドルではちょっと不安な高トルク作業に使われるアイテムだからこそ、強度に関しては最も気にされる方が多い工具かもしれません。今回は差し込み角3/8SQの標準的な長さ(約250mm)で統一して実験を行ってみました。
text:高野倉匡人(ファクトリーギア代表)
Contents
考察
力を掛けて頑張る作業で使いたいスピンナーハンドルの強度は気になるところ。最強神話を持つスナップオンのスピンナーハンドルの数値があまり高くなく、ヘッドパーツの硬度が一番低かったKTCが最高の数値を出したのは興味深い結果となりました。
メーカー別 スピンナーハンドル破壊結果
DEEN
KTC
Ko-ken
スナップオン
総括
スピンナーハンドル選びでは、スクエア部分よりもハンドルが開くのではないかという点をチェックしがちですが、実際に破壊してみるとハンドル部分が壊れたのはスナップオンのみという結果でした。スピンナーハンドルはテスト機械のような大きなトルクをかけて壊してしまうことよりも、長く使うことでハンドルがダメージを受ける例が多いので、次回は是非耐久テストも行ってみたいところです。
※この特集は高野倉匡人「工具の本vol.7」の掲載記事をWEB用に再構成したものです。
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