固いネジにはWERA(ヴェラ)のレーザーチップドライバーがおすすめ?

ドイツのWERA社が販売している専門的なドライバーの中で、世界的に人気を獲得した『レーザーチップドライバー』というモデルがあります。

WERA 350SK プラスドライバー 2X100

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実際に使われた方が「ネジにしっかり食いつく」「なめたネジも回せる」といった体感からリピート購入されることもしばしばあります。

それと同時にこのドライバーを使っている方、使おうとする方から様々なご質問を頂くので、レーザーチップドライバーの特製をより理解し有効な使い方を知っていただきたいと思います。

レーザーチップドライバーの仕組み

先にレーザーチップドライバーがなぜネジへの食いつきが良いのかをご紹介すると、先端の特殊な加工にあります。

黒いラインがレーザーチップ加工

画像のようにレーザチップ加工によって溝(というよりは細かい凹凸)が付けられ、これがネジに接触した際に正しく食い込むような形でフィットします。

しっかり食いつくことでカムアウト(ドライバーを回したときにネジから外れていく現象)を防止し、それによって余計な力を掛けなくても回せる(カムアウトを気にせず効率よく力を掛けられる)ようになるのです。

この食付きの効果が他のドライバーよりも高く、ユーザーからは固着したネジやネジ山が傷んでいるネジを緩めるときに活躍できることが高く評価されています。

レーザーチップ加工は消耗しやすい?

そんなレーザーチップドライバーを使っている方から「レーザーチップ加工がすぐ無くなる(食いつかなくなる)のでは」というお話を頂いたことがあります。

結論から言うと食いつきが良いレーザーチップドライバーは使用すると自ずとレーザーチップ加工の溝が無くなっていきます。

ネジとドライバーが接触することでどうしても摩擦から消耗していく訳ですが、より食いつきの良いレーザーチップは他のドライバーと比べ消耗しやすいと考えられます。

メーカーからはタイヤのグリップと同じでソフトタイヤは路面への食いつきが良い分消耗が早く、ハードタイヤは寿命が長い分食いつきは相対的に下がるようなものですと教えていただきました。

ネジへの食いつきとドライバーとしての寿命を両立するのはメーカーとしても難しいとのことで、これを前提に「本当にレーザーチップドライバーが必要な状況(通常のドライバーでは外せないネジがある)なのか」ということを考えたうえでレーザーチップドライバーを選んでいただきたいです。

ダイヤモンドトップとどう違うの?

WERAにはレーザーチップドライバーと同じく食いつきを良くしたドライバーとして『ダイヤモンドトップドライバー』というモデルもあります。

レーザーチップドライバーはグリップが緑に対し、ダイヤモンドトップは青色。

 

WERA 50SPH クラフトフォーム ダイヤモンドドライバー 2X100

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先端にダイヤモンド粒子のコーティングがされており表面の抵抗力を上げてあるのでネジへの食いつきが高いドライバーです。

実はダイヤモンドトップドライバーが先に販売されていて、レーザーチップドライバーが出るまではこちらが食いつきの良いドライバーの代表のように人気がありました。

現在は両方のモデルが販売されているのですが、同じ食いつきが良いドライバーでどの様に違うのでしょうか。

メーカーによると、食いつきが良くカムアウトしない機能という点では同じだそうです。細かく分類するとドライバーが新しい状態だと先端の溝がシャープな分レーザーチップドライバーの方が食いつきが良いですが、長期的に使うと能力差はないようです。またネジの材質との相性ではレーザーチップは比較的柔らかい素材に、ダイヤモンドトップは比較的硬い素材により有効とのことでした。

レーザーチップとダイヤモンドトップドライバーを両方使われた方の感想だとダイヤモンドトップの方が機能が長持ちするという声を頂いた事がありますが、ネジとの相性や食いつきに対する能力(の寿命)をどこまで求めるかで選ぶモデルが変わってきそうですね。

また現在WERAのラインナップはレーザーチップが主力なようで、各番手ならびに軸長のバラエティがダイヤモンドトップより豊富にラインナップされています。

プラス2番で軸長の長いモデルも設定されている。

WERA(ヴェラ)長軸ドライバー +2(軸長200mm)

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実際に使いたい作業環境を考えていくと必要なドライバーは絞られていきます。

レーザーチップ仕様のビットはないのか?

レーザーチップドライバーの食いつきを体感すると、この機能を電動ドライバーなどでも使えないのかと思われる方がたくさんいらっしゃいます。

実際に電動ドライバーに使用するドライバービットにレーザーチップ加工のモデルがないのかとお問い合わせを頂くことも多数ありますが、現状はWERAから販売されいません。

理由としては、レーザーチップ加工で溝を付けてあることで電動ドライバーのような手で回す以上の衝撃(パワー)が加わると溝から先端が割れてしまう可能性があるそうで、そのためWERAでは食いつきの良いドライバービットとしてダイヤモンドトップタイプを設定しています。

WERA(ヴェラ) インパクトビット+2 25mm

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トーション効果と合わせてネジへの食いつきと過剰なパワーによる破損を防止するビットとして高い評価を受けています。

まとめ

・レーザーチップの溝がネジにしっかり食い込みネジを確実に回していきます。
・食いつきが良い分、使い方次第で消耗しやすいので注意。
・ネジとの相性、作業環境を考えてレーザーチップとダイヤモンドトップドライバーを使い分けましょう。
・ドライバービットはダイヤモンドトップを選んで電動工具でも食いつきの良さを体感してください。