工具が入らない時はこれで解決!ユニバーサルジョイントアダプター

ラチェットハンドルとソケットを組み合わせて使う際、工具が入らない、、とアクセスが困難だったり回しやすい位置にラチェットハンドルを持てなかったりするケースがあります。
無理矢理その状態で回すとボルトを傷める原因にもなりますので、正しくソケットがボルトにアクセスするためにはこの工具!
「ユニバーサルジョイント」を試してみましょう。

角度を付ける

ユニバーサルジョイントは差し込み部分の凸側と凹側が分離してあり、間を別パーツで接続してあることで動物の関節のようにくの字に曲げることができます。
ラチェットハンドルとソケットの間にユニバーサルジョイントを装着することで、
通常はボルトに対し垂直方向からしかアクセスできないものが斜めからのアクセスとハンドル操作が可能になります。
このユニバーサルジョイントはメーカーによってサイズ感や可動する仕組みが異なるので、それぞれの特性を踏まえて選びましょう。

二軸関節タイプ

関節部分が二軸パーツで繋がっているタイプです。
スナップオンやKTCなどをはじめ、多くの工具メーカーはこのタイプのユニバーサルジョイントです。
二軸関節タイプの利点はユニバーサルジョイント自体を深く曲げられることです。
スナップオン 9.5SQ ユニバーサルジョイント
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通常だとハンドルが干渉してアクセスできないような位置のボルトも、ユニバーサルジョイントで角度を変えてアクセスできます。
一方で深く曲げすぎるとユニバーサルジョイントのパーツ同士が当たってしまい、
アクセスできてもソケットを回す際に動きを阻害する場合があります。
また二軸関節タイプは構造的に全長が長くなりやすいので、角度をつけられてもクリアランスのない場所ではかえって作業が行いにくくなる可能性もあります。

球関節(ボールジョイント)タイプ

DEENディーン 3/8SQボールジョイント


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凸側の接続部分が球状になっていて凹側とピンで繋がっています。
球関節タイプの特徴はスムーズな可動です。関節部分が丸いことで角度が付いていても滑らかにソケットを回すことができます。
最近ではピンで接続していない多面球関節タイプも登場し、滑らかな動きと耐久性が両立しています。

DEEN 3/8SQユニバーサルボールジョイント(日本のメーカーさんと共同開発した新型タイプ)

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また比較してジョイントの全長が短く、クリアランスを確保できます。
球関節タイプは二軸関節タイプとは反対に構造上深く曲げられません。
二軸関節タイプと球関節タイプはメリットとデメリットが対になっているのでどの利点を重視するかでまずは使い分けてみてください。

前項でユニバーサルジョイントのタイプをご紹介しましたが、それぞれのデメリットを補完するモデルもあります。
・nepros ユニバーサルジョイント
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構造は二軸関節タイプですが、他モデルと比べ二軸関節部分がコンパクトになっており、
全長も短くなったことで他パーツへの干渉を抑えることができます。
また関節部分がコンパクトになった分深くは曲げられませんが、曲げた状態でもスムーズに回すことが可能です。

・ユニバーサルソケット
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ユニバーサルジョイントはこのアダプターが装着されることで、ソケットまでの全長が長くなるというデメリットは常に付いてきます。
そこでユニバーサルジョイントの凸部分がそのままソケットになったユニバーサルソケットを使う方法があります。
「ラチェットハンドル+ユニバーサルジョイント+ソケット」よりも「ラチェットハンドル+ユニバーサルソケット」の方が
角度を付けたアクセスができる上に全長も抑えられるので狭い場所での使用により適しています。

ユニバーサルソケットも二軸関節タイプと球関節タイプがあるのでそれぞれの特徴を踏まえて選んでみてください。

まとめ

通常だとボルトが回せない、アクセスが難しいボルトの付け外し作業でユニバーサルジョイントは必須ともいえる工具です。
角度をつけることでネジを回すために部品を取る作業を省けることもあります。
使いこなすと作業効率もぐっとアップ!

ただし各モデルの特徴を知っていないと逆に使いづらくしてしまう場合もありますので、
・アクセスするためにどれくらい角度を付けるべきか
・スムーズにハンドルを回したいか
・ユニバーサルジョイントを使っても取り回しのきくスペースがあるか
といった作業環境をイメージしながら使い分けてみてください。