ラチェットハンドルは製品ごとに様々な形状と機能が付いていますが、ヘッドをよく見ると
「プッシュボタンがあるもの」と「プッシュボタンがないもの」という区別ができます。
プッシュボタンがあった方がいいのかなくてもいいのか、それぞれの特徴を考えてみましょう。
プッシュボタンとは
DEEN 3/8sqラチェットハンドル
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まずプッシュボタンの機能からご紹介します。
この機能の主な目的は「ソケットの着脱をスムーズに行う」ためのものです。
ラチェットハンドルのヘッド部分にあるボタンを押すと、
差込み部分(アンビル)のボールが引っ込むのでロックが解除されソケットを着脱できる仕組みです。
メリットは上記の通りスムーズに着脱できる部分にあります。
作業中に油汚れが手に付くとソケットを外したくても滑ってうまく外れません。
プッシュボタンがあると押すだけで簡単に外すことができ、ソケットを付けるのも容易です。
また奥まった場所での作業の際にボルトを回し終わった後にソケットだけ置いて来てしまった!!
などということもないのが特徴です。
長時間の作業で様々な箇所のネジを回すために複数のソケットを付け替える際も着脱が簡単な方が時間のロスを抑え作業の効率化につながります。
プッシュボタンがない時のメリット
スナップオン【ラチェット】3/8sqロッキングフレックスヘッドラチェット 80ギア(コンフォートグリップ)
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一方でプッシュボタンがないラチェットハンドルの場合、
デザイン上の大きな違いはプッシュボタン付きのラチェットハンドルに対し比較的ヘッド部分の厚みが薄くできます。
プッシュボタンの機構が必要ない分厚みが薄くできることでソケットを装着した際の高さも抑えることができ、クリアランスの狭い場所での作業が楽になります。
またプッシュボタンの機構がないことで、そこに関連する不具合(ボタンが押せない、ソケットが外れなくなるなど)の可能性もなくなります。
持ち方から選ぶ
ラチェットハンドルの持ち方によっても左右されます。
一般的なグリップを持つ持ち方であればどちらでも使えますが、
ヘッド部分を持ってグリップを反動に振って使う際にはボタンがあると握った際に押してしまいソケットが外れる場合があります。
プッシュボタンが無いラチェットハンドルなら作業中に不用意にボタンを押してソケットが脱落してしまう心配がありません。
ラチェットハンドルのヘッドを持って使いたい、でもプッシュボタンも欲しい時は比較的ボタンが飛び出ていない、なのにボタンが押しやすいブランドのモデル(nepros、KTCなど)から選んでみましょう。
ネプロス 3/8SQ ラチェットハンドル90ギア
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まとめ
ラチェットハンドルを選ぶ際にどの機能・特徴を重視するかですが、エンジンルームや設備系の入り組んで狭い場所でネジを回す作業であればヘッド回りをコンパクトにするためにプッシュボタンが無い方が有利になります。
オートモーティブでもバイクやDIYで物を組み立てるなど作業環境を広く取れる場合はラチェットハンドルの大きさを気にせずプッシュボタンもあった方が効率の良い作業ができます。
欲しいラチェットハンドルが実際の作業環境とマッチするか確認しながら選んでください。