六角穴ネジを回すためのポピュラーな工具「L型六角棒レンチ」。

六角穴ネジ自体が色んな機械や自転車、自動車などに使われているので見たことや触ったことがある方も多いかと思います。
私も使ったことがありますが、「これもっと使いやすくしたいな」と思う事があるんです。
もしかしたら同じ思いの方がいたらいいなと思いつつ、実際にL型六角レンチのパワーアップするようなアイテムをご紹介していきます。
パワーアップしたい①ネジを保持
L型レンチでネジを外したあと通常は手でネジを拾うわけですが、手が入らないような状況ではレンチにネジが保持できれば非常に便利です。
ネジの保持機能はかなり有効なので各工具メーカーがL型レンチで一番力を入れている機能ともいえます。

WERA キャッチボール付きマルチカラーHEXセット
製品購入ページ保持機能で一般的なのはL型レンチの片側(ボールポイント側)にスチールボールやリングが埋め込まれていて、ネジが引っかかるような仕組みのものです。

画像では六角穴付ボルトの代わりに六角ソケットを用いているが、ある程度の重さがあっても問題なく保持できる。
またレンチの反対側を使う際にもネジを保持したいユーザーにはマグネタイザー付きのモデルが有効です。

VESSEL レインボールL型レンチセット
製品購入ページマグネタイザーにレンチをこすったりマグネタイザーをセットすることでレンチを磁化させ、スチール製のネジであれば引っ付けることができます。

パワーアップしたい②アクセス
L型六角レンチは六角棒をL型に曲げた非常にシンプルな形状なので複雑なことを考えずネジにアクセスして使えますが、どうしてもレンチの全長では届かない場合や入り組んだ場所へのアクセスが困難という状況も考えられます。
そんな場面を解決するために「延長ハンドル」と言えるアイテムがございます。

ワイズ ボ-ルレンチセット9本組
製品購入ページ
この延長ハンドル「トリプルハンドル」の特徴はただの延長ハンドルだけでなく、レンチが挿し込める穴が計3カ所あることで持ち手からの方向が従来のL型ではあり得ない角度で持つことができ、奥まっているだけでなくL型レンチでは不可能だった方向へのアクセスも可能にします。


単純なレンチの延長だけでなく、挿し込み方向が3カ所に分かれていることでレンチ単体では向けられなかった方向からアクセスも可能になる。
ご注意いただく点はL型レンチを延長できるため楽に力を掛けられる分レンチに負担も掛けるので、力加減を調整しつつ使ってみてください。
もう一つ、ネジには届くけどネジが目視しづらくレンチがうまくはまらなくてイライラ…という経験の方はハーフボールタイプも試してみてください。

TRUSCO ハーフボール六角棒レンチ 9本組セット パワーアップハンドル付
製品購入ページ六角の先端を面取りしているので多少斜めからのアクセスでも挿入でき、ボールポイントではできなかった本締めにも対応しています。

パワーアップしたい③持ちやすさ
L型六角レンチは持ち手部分も六角形状なので力を掛けていくと角が手に食い込み痛いという方がいらっしゃいます。
そんな方には丸軸タイプのL型レンチがあります。

WERA(ヴェラ) ステンレスL型ヘックスセット
製品購入ページ
画像は異なるモデルだが、メーカーによってグリップ部分がサイズ毎に色分けされていたりローレット加工されているものがある。
丸軸であることで握り込んでも痛くないのと、丸軸タイプは通常の六角タイプより軸自体が太くなることでしなりが減り力を掛けやすくなる効果もあります。
パワーアップしたい④回しやすさ
持ちやすさからさらに回しやすさを意識したモデルもあります。

アネックス スピードL型BPレンチセット
製品購入ページ円柱状のグリップがレンチに付いており空転する事で、グリップを持ってクルクルとスピーディーに回す事ができます。
またスピードアップではなくクリアランスのない場所での回しやすさを意識したモデルもあります。

アサヒツール ロングダックスキーセット9本組
製品購入ページ他のL型レンチとまた形状が異なり、三次元的な曲がり方です。

このレンチは両側を交互に使って回す事で、通常のレンチだと同じ向きでネジに差し込むのに60度ずつ回す必要があるところを30度の狭さで回す事ができるようになります。
パワーアップしたい⑤レンチの保管
L型レンチセットであればホルダーにレンチを最初から保管できますが、単品でレンチを購入した場合にその保管で困ったことはないでしょうか。
紛失しやすいという問題がありますしかといってホルダーを別に用意するとしても、持っていないサイズまで含まれるホルダーは逆に邪魔になることもあります。

ASAHI 六角棒レンチ用連結ホルダーセット 7個組
製品購入ページこの連結ホルダーは1サイズ毎(小サイズは2サイズ毎)に挿しておけるホルダー。

さらにホルダー同士が連結できるので、持っているサイズだけを選んでユーザーだけのホルダーを作る事ができます。
まとめ
・手持ちのL型六角棒レンチを不便と思いつつつ使うよりも、使いやすい機能を持ったモデルを探してみましょう。
・「ネジを落とさない」「ネジにアクセスしやすい」「持ちやすい」「回しやすい」という特徴から自分に必要な機能を見極めてください。
今回ご紹介したL型六角棒レンチは各サイズ単品販売もされている工具です。
必要なサイズだけを持っておくのも手堅い選び方ですし、保管の際は「連結ホルダーセット」で使うサイズだけのホルダーを用意しておけばOKです。