アダプターで作業を便利に!(変換アダプター編)

様々なハンドツールの中でも、単独で使用せず他の工具と組み合わせる「アダプター類」というジャンルがあります。

ボルトを回すソケット、ソケットを回すハンドルの間に組み合わせるアダプターの使い方や種類を知っておくことで、あなたが行う作業がより楽になるかもしれません!

変換アダプター

今回はアダプター類の中から『変換アダプター』をご紹介したいと思います。

このアダプターの特徴は、凸側と凹側の差込規格が異なるという点です。例えば凹側が1/4SQなら凸側は3/8SQになっていたり、またその逆の差込規格になっているようなアダプターです。(他にも3/8SQ⇔1/2SQの変換アダプターなど多数設定されています)

このアダプターを使うと異なる差込規格ソケットとハンドルを繋いで使用することができるのですが、それによってどんな効果が産まれるのでしょうか?

DEEN 差込み角変換アダプター 1/4sq→3/8sq

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DEEN 差込み角変換アダプター3/8sq→1/4sq

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手持ちの工具を最大限に活かす

この変換アダプターを使うメリットはソケット・ハンドル側の設定や機能を活かした組み合わせを可能にするところです。

スクエアー工具は1/4sq、3/8sqなどといった差込規格が異なると当然ながら使用できません。しかし変換アダプターは本来使えない工具同士を使用可能にする、一種のわがままを叶えてくれる工具なんです。

ちょっと極端な例ですが、普段使っている1/4SQのラチェットハンドルで17mmや19mmのボルトを回したくてもソケットの設定自体が無いので使えないんです。(一般的に1/4SQでは15mmのソケットまで)

でも変換アダプタを使えば写真のように3/8SQのソケットを流用することができるのです!

 

変換アダプターの機能を活かし、3/8SQのラチェットハンドルを使う際に1/4SQへの変換アダプターと1/2SQへの変換アダプターがあれば、ハンドル1本だけで相当な数のソケットを使えるわけです。

DEEN 差込み角変換アダプター3/8sq→1/2sq

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出先で使う時や高所や閉所などで携帯できる工具が限られる場合も変換アダプタを駆使すれば余計なハンドルを用意する必要がなくなり工具を持ち運ぶ際の負担を減らすことにも繋がります!

 

強度に注意

変換アダプターを使うにあたっての注意点も押さえておきましょう。

一番注意したいのが変換アダプターによる差込規格が変わる事で、小さい差込規格側への負担が大きくなる点です。

同じ規格同士であればもともと想定された耐久性が期待できるのに対し、変換アダプターを使った場合小さい差込規格側(ハンドルやアダプターの凸部分)の耐久性が相対的に下がる事で力が掛かると負担が大きくなり、破損しやすくなってしまいます。

もう一つは変換アダプターを使用する事によるソケットの全長が伸びてしまう点です。変換アダプターの台座部分がソケットの全長に足されるので狭い場所で使う際には他の部品に干渉したりアクセスをかえって困難にしてしまったりします。

上の画像は同じ差し込み規格のラチェットハンドルとソケットを装着した状態、下の画像は変換アダプターを使って異なる規格のソケットを装着した状態。変換アダプターの台座部分で高さが出てしまう。

変換アダプターは活用したいけど、全長も抑えたいという方はKTCの「KTC 「早回し変換アダプタ」3/8SQ → 1/2SQ 」がオススメです。

KTC 「早回し変換アダプタ」3/8SQ → 1/2SQ

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全長が伸びてしまう台座部分が無いに等しく、アダプターを介さずソケットを装着する感覚で差込角を変換できます!

変換アダプターを使う際はメリット・デメリットがはっきりしているので作業シチュエーションを考慮しつつ使ってみてください。

まとめ

・変換アダプターは1/4sq⇔3/8sqなど差込規格を大きくしたり小さくするためのアダプターです
・本来組み合わせられないソケットとハンドルのサイズや機能を変換アダプターを介して組み合わせる事ができます。
・小さい差込規格側の負担が大きくなりやすい事とアダプターを使う事でソケットの全長が長くなるといったデメリットがあります。