用途や機能によって何種類もある「懐中電灯(ライト)」、車やバイクの整備においてはどのような製品を選べばいいのでしょうか。
最近のトレンドも踏まえたライト選び3つのポイントをチェックしましょう!
Contents
①明るさ
レッドレンザー P2BM
製品購入ページ整備作業で使用される懐中電灯は、いわゆるペンライトやスティックライトと呼ばれる比較的小型・スリムな設計の物が定番です。
これは次項でご紹介する「サイズ」と密接に関わってきて、単純に明るいモデルはその分電池や点灯部分も大きくなるので実際の整備作業で大きなライトを持つというのは不便になってきます。
一方で小型になればなるほど明るさの上限は低くなってしまうので、行う作業に必要な明るさは確保していないといけません。
ガレージ・工場内の照明が確保されていて作業ポイントがまず分かるだけでいいということであれば20~50ルーメン前後のペンライト型が収納、携帯性(ツナギなどワークウエアに入れて運べる)の点で便利です。
レッドレンザー P4
製品購入ページまずは作業箇所をもっと明るくしたい、という場合は多少全長や本体が大きくなりますが120ルーメン以上のものがあれば作業中必要な明るさが確保できます。
レッドレンザー P7R
製品購入ページ②サイズ感
前項でご説明した通り、「明るさ」と「サイズ」は比例する関係性です。
製品のスペックを気にすることも必要ですが、どのような作業状況かを想定し最低限必要な明るさをイメージした上でサイズや他の機能を考えてみましょう。
整備作業で作業ポイントを集中的に照らすのであれば、前項でご紹介したペンライトが手に持って操作するので扱いやすいと言えます。
このペンライトの明るさが上がる事で本体のサイズも大きくなるので、それを手に持ったまま作業するというのは効率を下げたり携帯性も損ねたりします。
逆に作業空間をまず照らしたい場合は設置型の作業灯やワークライトを準備した上でペンライトなどの手で持つライトを必要な作業に合わせて選びましょう。
ハタヤ 防雨型作業灯 リフレクターランプ500W 200V電線0.3m バイス付
製品購入ページハタヤ 42W LED作業灯 100V 42W 10m電線付
製品購入ページ作業灯は業務用(200V)のものから家庭用100V対応の物がありこちらでも4000ルーメンクラスのしっかりと作業環境全体を照らす能力があります。
一方でこの明るさを確保するために本体の大きさだけでなく電源を確保するためにコード付になるため設置位置についても事前に確認が必要です。
贅沢をいうなら、作業灯とハンディライトを両方準備しておくことで暗い中での作業も安全に効率よく行えます。
しかしご予算の都合や作業灯が設置できる場所が限られるなど、複数台のライトを用意する事が難しい場合は次項の「作業灯並みの明るさ」「ペンライト並の携帯性」を兼ね備えるアイテムもチェックしてください。
③使用シチュエーション
作業灯並みの明るいライトを持って作業する、というのは明るさの能力が上がると本体も大きくなる分かえって持ちづらくなる、というのは前項までにご紹介してきました。
これを踏まえると「ライトを持たなくても使える」ようなモデルが整備作業で便利ではないでしょうか。ここではライトの設置方法(使い方)を考えてみます。
・ヘッドライト方式
WALTHER ワルサープロHL17
製品購入ページライトを手に持たずに使うには体に固定するのが一つの方法です。そこで最も一般的なタイプがヘッドライト。メーカーから様々なモデルが出ているので明るさや他の機能を比較しながら選ぶことができます。
ヘッドライトもこれまでのご説明と同様に、明るさや照射距離、その他機能によってライト部分やバッテリー部分が大型化します。
また前方の空間を照らす事には長けていますがピンポイントの場所を照らしたい場合は頭に固定する分方向の微調整が難しいので、整備作業においては他のライトと組み合わせた方が作業しやすくなります。
・釣り下げ方式
SK11 コードレスLEDライト12灯
製品購入ページライト本体にフックを搭載し、フックが掛かる場所に吊り下げておけば両手が使えるというのは大きなメリットです。
吊り下げ方式は基本的にただ引っ掛けておくだけなので照らしたい方向へ微調整するのが困難なケースがあります。また吊り下げるという事はフックから本体まで縦の空間が必要で、上下の空間が狭い場所で設置するのが苦手と言えます。
その中で整備作業で使うならフックの角度や方向を調整できるタイプやフックで吊り下げられる箇所が複数搭載されている製品があるので、作業スペースがどれくらいの空間なのか、ライトをどこに設置するかを考慮しながら選びましょう。
・マグネット方式
DEEN マグネット付き LEDポケットライト
製品購入ページ吊り下げ方式とならび、現在では本体固定用のマグネットが搭載されたモデルが定番となりつつあります。
マグネット方式のライトの多くは吊り下げ方式に対してライト本体を固定できる向きの自由度が利点です。
DEEN 2in1フォーカスアジャスタブル・ライト
製品購入ページ吊り下げ方式はほとんどがフックから垂直方向に垂らす事になりますが、マグネット方式は本体が固定できれば本体を傾けてみたりずらしてみたりしてより照らしたい方向に向けられます。
マグネットの内蔵位置は1ヵ所のものから、最近は本体の端と背面の2ヵ所でライトの固定方向に幅があるものが出ています。
さらに本体の向きを微調整できるように、マグネット部分が可動式になっていてより理想的な方向に向けられるようなモデルや、マグネットとフックを両方搭載してマグネットで固定できない空間ではフックを使って吊り下げ式に切り替えられるモデルもあります。
まとめ
・ライトの明るさと本体の大きさはある程度比例していくのでどのような作業(環境)で使うかを考えて必要な明るさ、サイズ、準備しておきたい台数を選ぶ
・ヘッドライト方式、吊り下げ方式、マグネット方式によるライト本体の固定で両手が塞がらず作業において大変有効。作業環境に合わせてより有効な方式を選ぶ
ライトには幅広いラインナップがある分、どれを使っていいか迷いがちですが、どのように使いたいかでまず明るさのスペックとサイズが見えてくるかと思います。その中で他に欲しい機能やご予算も考慮して選び、実際の作業に臨みましょう。