ドライバーの使い方 〜スタンダードグリップ〜

 

ドライバー、ネジを回す工具で一番よく使う工具といっても過言ではありません。
そして、間違った使い方や気を緩めた時にネジを傷めたりして痛い目に合うケースもあります。またネジの種類も多くなった昨今、プラスネジやマイナスネジの他にも6角穴付きネジ、トルクスネジなどに合わせたドライバーも多くラインナップされています。
また、独自の使い方をされる方もいらっしゃいますが、ここでは痛い目に合わないようにスタンダードグリップドライバーの使い方について紹介します。

握り方色々

握り方は人それぞれです。使う業種によっても違いますし、それに合わせてグリップの形状も色々あります。
また、面白いことに文化の違いから国によっても握り方が違い、それによってその国のメーカー独自の哲学から生まれたグリップもありとても面白いです。
例えば、日本人はご飯を食べる時は箸を使いますが、欧米人はナイフとフォークです、なので、物を握る時の癖などによって概念が日本人と違います、しかし、それが逆に面白く、使いやすい場合もあります。
ドライバーの使い易いというのは力をかけやすいか?というところがポイントとなって来ます。使う場所や使い方に合わせて一番力の掛けやすい握り方をしてください。

 

いかがでしょうか?
あなたはどんな握り方をしていますか?どれが正解か?間違いか?それはありません、力を入れやす握り心地かどうか?が大切です。ドライバーを選ぶ時も実際に使うときと同じ握り方をして握りやすいグリップかどうか?確かめるといいですね。

回し方

一般的に多く見られるネジと言えば十字の溝が切ってあるプラスネジです、特にこのプラスネジはカムアウトといって、回す力に対してドライバーがネジの溝に沿って外に出ようとする力が発生します、その為半がかりになって十字の溝を傷めてしまうケースがあります。
なので、ドライバーが外に押し出されない様に、押す力7の回す力3の力配分とされています、だから握りやすく力を掛けやすいグリップを使うことが大切なのです。

また、回す力をもっと掛けたい場合、シャンクの根元に6角のボルスターがついているドライバーがあります。

ここにスパナやメガネを掛けて回すと、回す力はグリップを回す時に比べてはるかに大きな力で回せます、しかし、気をつけなければいけないのは、カムアウトです、上からしっかりと押し付ける力も必要になりますので、気を付けてください。

注意するポイント

しっかり上からネジに押し付けて回すこと、これはプラスネジだけに限らず、特にトルクスなどがは掛が浅かったり、斜めにかかったりすると舐めてしまうので気をつけましょう。
また、ドライバーは消耗品です、先端はネジと常に擦れあっていますので、痩せてきます。これはしょうがないことなので、以前よりガタ付きが出てきたな、と思ったら買い替えをオススメします。ドライバーの先端が痩せてきてもそのまま使っていると、これもカムアウトの原因となります。

ドライバーの考え方

先端の形状や精度はもちろん大切です。ですが力をかけやすいかどうか?これも大切なポイントとなってきます、なので、しっかりと力のかかる握りのグリップを選ぶのと、力のかけ易い握り方でカムアウトしない様にして回しましょう。グリップの形状や握り方で驚くほどネジ回しに違いが出てきます。