ドライバーというと、工具の中でも一番よく使われる工具で多くの方が使い、また使ったことのある工具ではないでしょうか?
そんなドライバーですが、ひとえにドライバーと言っても様々な種類があります。
手で回すドライバー、エアーや電気を動力にして回すドライバーなど・・・。
また、それぞれの中で種類があります、ここでは手で回す手動ドライバーの種類について紹介します。
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1)スタンダードグリップのドライバー
これは一般的によく見るタイプのドライバーです。
ただ、グリップの形状には、その国の文化やメーカーさんの哲学、使用目的によっても色々な形があります、その特徴や選び方はドライバーの選び方で紹介します。
このスタンダードグリップも大きく分けて樹脂のタイプと木製があります。
樹脂グリップもプラスチック製の固いタイプやクッション性のあるタイプ、また混合して人間工学に基づいて作られてるグリップもあります。
一般的に手で回すドライバーとしては一番スタンダードなタイプです。
また、スタンダードなグリップタイプは、軸の長いロングドライバーやプラス・マイナスだけでなくHEXタイプやトルクスなど様々な先端の形状のドライバーがあります。
2)貫通ドライバー
「貫通」読んで字のごとく、軸がグリップを貫通していて、グリップエンドまでシャンクが繋がっているドライバーです。
正確に言うと殆どの貫通ドライバーは、シャンクが1体ものではなくツーピースものですが、繋がっているので、グリップエンドをハンマーで叩いてドライバーの先端からネジへ衝撃を与えることを目的としたドライバーです。
固着したネジに衝撃を与えて緩みやすくさせるためです。
ただし、非貫通のドライバーに比べて、シャンクがグリップエンドまでつながっており、鉄の部分を多く使っているので重くなります。
また、注意しなくてはいけないのは、電気を通すという事です、先端から手で掴むグリップエンドまで鉄の部分がつながっているので、電気を使う現場ではあまり使われません。
3)インパクトドライバー
インパクトドライバーと言ったりショックドライバーと言ったりします。
これは貫通ドライバーと目的が同じで、固着したネジに衝撃を与えるドライバーです。大きな違いは、叩くと先端のビットが緩め方向に少し回転します。(正転逆転両方に回せます)
衝撃を与えるのと同時に回転するので、これで固着したネジを一度緩めてそれから通常のドライバーで緩めます。
先端は、1/2sqのビットアダプターが付いており、メーカーによっては3/8sqのタイプもあります。先端のビットは消耗品として色々なサイズや形状のビットを付け替えて使えます。
4)ビット差し替えドライバー
ドライバーの先端にビットをつけて使うドライバーです。
ビットを差し替えて使うので、ドライバーを何本も持たなくても済むというのが一番のポイントです。
ビットが10個あれば、ドライバー10本分と同じ仕事をするということです。
中には特殊な形状のネジもあり、それらを回すドライバーはないことが多いが、ビットは種類が豊富にあるので、この様なビット差し替えドライバーは一本あると便利です。
また、先端は摩耗してくるのでドライバーは基本的には消耗品です、ビット差し替えならビットを交換するだけなので、安上がりにもなります。
スタビータイプやシャンクが短いタイプ、長いタイプなど本体の形状もいろいなタイプがあるので使う目的に合わせて選ぶことができます。
5)ラチェットドライバー
ラチェット機構の付いたドライバーです。
ドライバーを握り直さなくてもラチェット機構を使い、回し続けることができる便利なドライバーです。
また、多くはビット差し替えタイプなので先端のビットを差し替えて色々なドライバーとして使うことも出来ます。
グリップもスタビータイプやT型、ピストル型へ変形するタイプなど種類があるのもいいですね。
また、シャンクを付け替えれるタイプもあるので、ロングシャンクやショートシャンクや1/4sqのシャンクに付け替えてソケットを付けることも出来るので幅広くいろんなニーズに答えることができるドライバーです、
6)板ラチェットドライバー
板ラチェットドライバーにビットを付けて使うドライバーです。
これは、狭い場所で便利なドライバーです。
通常のドライバーではもちろん、スタビードライバーでも入らないような場所では、この板ラチェットドライバーが役に立ちます。
最近では、特に背の低いタイプが出ていますが、13mmが限界ではないでしょうか?
おまけ、
低さを求めるのでしたら、ラチェット機構はありませんが、ANEXのこのタイプが10mmと一番低いです。
7)アングルドライバー
グリップなどはなく、両端がプラスやマイナスのドライバーになっていて、90度曲がっています。
板ラチェットドライバーなどが出回る前は、このタイプのドライバーが狭い場所で使われるドライバーの代名詞でした。
両側を使って振り角を小さくして使います。
8)T型ドライバー
T型レンチのドライバーです。
ドライバーは押す力7の回す力3で使うとネジの溝を舐めにくいと言われています。
このT型は力を掛けて押しやすく、回し易いので力を入れて緩めたい時にもいいですし、素早く回して使うことができるので、ネジを早く回したい時にも便利なドライバーです。
こちらもプラスだけでなくHEXやトルクスなど様々なタイプがあります。
9)ビットソケット
一般的な手回しのドライバーとはちょっと違うかもしれませんが、スクエアー工具と組み合わせて使う便利な工具なので紹介します。
差し込み角は1/4sq・3/8sq・1/2sqと各種ありますので、ラチェットハンドルはもちろん、T型レンチなど、様々なスクエアー工具に付けて使います
プラス・マイナスだけでなく、HEXやトルクスなどもありますので、トルクのかかる作業の時は、このソケットタイプとスクエアー工具との組み合わせが使い易いですね。
10)まとめ
ドライバーはネジを回す工具です、そのネジの場所やネジの種類など使う目的に合わせて様々な形状のドライバーがあります。そこにネジがあるということはそれを締めた工具があるのです、諦めずに回せるドライバーを探しましょう!また、海外ブランドはその国の文化によっても形状が違ったり本当に様々で奥の深い工具です。