オランダのホームセンターをチェック!

フローニンゲンではどんなところで工具を買うのか?
オランダのガーデンツールメーカー、デウィットの工場 では見たことのない鍛造を目の前でみせてもらい、経験できないようなこと体験させてもらい、かなりおなかがいっぱいの状態で工場を出ました。デレクラーシさんが、出発まで残り少ない時間だけど、できるだけ案内しましょう、というので、「工具を売っているお店を紹介してください」とお願いしたところ連れて行ってくれたのが「DE-BOER」というホームセンターのような大型店でした。
text:高野倉匡人(ファクトリーギア代表)

「農家」という名のホームセンター

お店の名前はオランダ語で「農家」という意味ということで、農業に従事する人たちが使う道具全般が置かれていました。と、いっても最近の大型農家では、かつてのような手工具だけで済むわけではないので、大型農業機械をメンテナンスするための様々な機械類から、牧場内を走るバギーや日本では見たこともない大きなバーベキューセットまであって、見ていてまったく飽きません。

ガーデニングが一般家庭でも盛んなこの地域では、農家だけではなく多くの人が利用しているお店ということでした。日本やアメリカでは店内撮影NGというお店が多い中、全く問題ないよと撮影を許可してくれたお店に感謝!オランダの農家のためのお店、どんなものを売っているのか、じっくりご覧ください。

高い天井に広い通路。まるでアメリカの大手ホームセンターの店内のようです。農家のお店というよりも、大きな農場のためのお店というべき店の品揃えは、業務用のクオリティのしっかりしたものが中心です。

日本のマキタの電動工具は世界中で人気が高く、ボッシュなどドイツやアメリカの電動工具も置かれていますが、マキタの在庫点数が多いことからオランダでの人気が高いことがよくわかります。

スタンダードのハンドツールはドイツブランドのゲドーレのものが多く、農業系のお店らしくサイズは大き目のものが豊富に在庫されていました。オランダの店でもアメリカンなピカピカ工具はほとんど見当たりません。

日本より部屋が広いから自動掃除するルンバも大きいのか?とよく見てみれば、なんと自動芝刈り機。芝生は広いエリアなので、あらかじめ芝刈りの範囲をコードのようなもので指定してから使うそうです。面白いけど、これを必要とする家は日本では少ないかも。

デウィットさんが連れてきてくれたお店なので、もちろんデウィットの商品はたくさん。ハンド用のスコップから、使い方がよくわからない大きなものまで、さすがに地元メーカーだけあって、ここにくれば大抵のものは揃いそう。

アウトドアで遊ぶのが大好きなオランダのお店らしく、バーベキューセットはかなり豊富でサイズもビッグ。大きな農場で広がる大地を前にしたバーベキューは気持ちよさそう。でもこのセット、日本ではなかなか見られない大きさです。

農業用の大型機械は必ずメンテナンスが必要。このお店のバックヤードには大きなサービスピットが用意されていて、様々な機械類のメンテナンスをしてくれます。バギーの洗車エリアのレンタルサービスもありました。

※このレポートは高野倉匡人「工具の本vol.7」の記事をWEB用に再構成したものです。