スパナの向きが変わると使いやすくなる!使い方と選び方特集

今回はスパナの曲がり角度について色んなアイテムの持つ特徴をご紹介します。

表裏でもっと回しやすくなる

スパナの曲がり角度とは持ち手部分の中心線からスパナの開口部が15度角度が付けられているものを指します。

DEEN スパナ14X17

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この角度はJIS規格で定められているので工具屋やホームセンターにある一般的なスパナにはおおよそこの角度が付いたものが置いているはずです。

しかしJIS規格によって初めて取り入れられた設計ではなく、古くは1933年頃のアメリカにあった工具メーカーから販売されていたコンビネーションレンチで既に15度にスパナの角度が付いたレンチが登場しており、角度が付くことでの有効性が現代にも生かされていると言えます。

画像のスパナは古いKTCのものだが、これより更に前に15度の角度が付いたレンチが使われていた。

1933年当時にこれが採用された理由は定かではありませんが、15度の角度が付いていることで六角ボルトを回す際にスパナの表裏を交互にひっくり返して使うことで30度分の振り幅でスムーズにボルトを回していくことができます。

今でこそラチェットめがねレンチなどの工具で早回しが容易にできるようになっていますが、メガネ側のアクセスが困難な場合はスパナの形状が早回しをずっとアシストしてきたわけです。

強度

もうひとつ角度が付くことのメリットとしてボルトを締める/緩める際の負荷に対し耐久性を挙げられるという点です。

ちなみにスパナで力をかけて回すと開口部が壊れて開く、先端が欠けるのではと懸念される方もいらっしゃるかもしれませんが、スナップオン、KTC、DEENを始めプロツールとして使われる工具メーカーのスパナにおいてはあるボルトサイズの規定締め付けトルクに対し2~3倍近い力まで負荷が掛かっても耐えられ、最終的に破損してしまう場合も大きな変形やレンチの一部が欠けるような事はなくボルトがレンチに食い込むだけという実験結果もあります。(実験での条件と実際の使用状況が異なる場合は同様の結果にならない場合があります)

スナップオン フランクドライブコンビネーションレンチ17mm

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ボルトとの接触面に細かい凹凸がつけられており、接触面積を増やす工夫がされている。

特にスナップオンのフランクドライブプラスを搭載したコンビネーションレンチはかなりの力を掛けて回すことができるとプロのメカニックから信頼されているものもあり、一方でスパナを使って破損する場合はボルト側の傷みやスパナがしっかりボルトに嵌っておらず「浅掛かり」の状態で回したために工具に予想外の負荷が掛かっていたことが原因となる事も多いので、まずは正しいスパナの使い方を徹底する、耐久性の高いスパナを選ぶことで効率よくかつ安全な作業が行えます。

アクセスの多様化

前項までは15度の角度が付いたスパナのメリットをお伝えしてきましたが、なかにはイレギュラーな角度を持つ工具もございます。

STAHLWILLE スタビレー イグニッションスパナ 14ミリ

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それが『アングルスパナ』と呼ばれる形で、一般的なスパナは両側でサイズが異なるのに対し同一サイズの設定です。

そして片側がスタンダードな曲がり角度なのに対し反対側はかなり深く角度を付けてあります。

スタビレーのイグニッションスパナは片側が75度という角度が付いている。

このスパナ1本でひとつのボルトサイズに対しレンチの表裏を駆使すれば4つのアングルでアクセスすることができるのでボルト周辺のクリアランスに合わせて使い続けることができます。

いくつかのメーカーから販売されているのでレンチの全長や厚みといったスペックから選びましょう。

まとめ

・スパナに15度の角度が付いていることで狭い振り幅でボルトを早回しすることができます
・正しい使い方でスパナも十分な耐久性を持ち力を掛けて回すことができます。
・アングルスパナも活用することでよりアクセスが困難なボルトにも対応できます